少年は懐胎する A6 / 104頁 / 500円
2014.02.01発行
(エブリデイマジック/青春/少年たちの心の交流)
弦本清(つるもと・しん)はある日、同級生の麦原千波(むぎはら・ちなみ)が水泳部を休部していることを知る。身ごもったから、という理由で。
清はひそかに千波の懐胎を喜ぶ。千波は清の半分だけ血がつながった弟で、ゆいいつの血縁だったから。天涯孤独の彼にとって、系累が増えることは喜ばしかった――たとえそれが、理科室にある人魚の骨格標本の子だなんて、得体のしれないものだったとしても。
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ないものがたり A6 / 78頁 / 300円
2014.11.24発行
(短編集 / 少年少女)
たとえば、でーだらぼっちの骨を継ぐ少女たちの放課後。あるいは樹木の兄を持つ少年の生活。もしくは、駅の遺失物係と落としものの第三ぼたんに舞い込んだ事件。
日常のごく近くにある、ありえそうでありえないささやかなファンタジーの短編集。
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八月の水なき空に A6 / 104頁 / 500円
2014.08.31発行
(エブリデイマジック / 幽霊と宇宙人 / 夏)
八月の夕暮れどき、繭は宇宙人の干物を拾った。けれどいとこでおさななじみの理瀬ちゃんは、その宇宙人“ベロンチョ”が大嫌いだった。
十八歳のまま時をとめた繭と、十年ぶんおとなになった理瀬ちゃん。かつて少女だったふたりの時間が、ベロンチョとの邂逅をきっかけに動きだす。
不器用な理瀬ちゃんと鈍感な繭が迎えた、ひとつの夏の終わり。
【特設ページ】